トルコに伝わる「持ち主の代わりに傷つき不死をくれる剣」という寓話が考えさせられる
トルコ系ドイツ人から聞いた「持ち主の代わりに傷つき不死をくれる剣」の話が色々考えさせられると話題になっています。
昔偶然相席になったトルコ系ドイツ人から聞いたお話。ある貧しい青年が、助けてあげた老人から「持ち主の代わりに傷つき不死をくれる剣」を手に入れた。これを持っていれば武功の英雄になれると言われ、青年は兵士になるため町へ行く。ところが旅の途中で、病人や結婚式の準備に困る貧乏人、火事で
— 苺時雨 (@hanashigure) August 21, 2020
家をなくした人、など様々な人に出会う。青年は剣を飾っていた宝石を一つずつ剥ぎ取ってそれらの人を助けていき、最後は鞘のない剣だけが残る。こんな剣で、どうしてスルタンの兵士にしてもらえるだろう。青年は兵士になるのを諦めて、町で仕事を探す。そうしていたら、今まで助けた人達が話を聞きつけ
— 苺時雨 (@hanashigure) August 21, 2020
彼の商売を助けにきてくれた。青年は町で一番の金持ちになった。これで剣に元のような立派な鞘を作れると思ったが、町にはまだまだ困っている人がたくさんいて、青年はとうとうモスクを建てて、困っている人をみんな助ける活動を始めてしまう。青年はいつまでたってもエメラルドが買えない。
— 苺時雨 (@hanashigure) August 21, 2020
そうこうしているうちに、青年にはお嫁さんが来て、お父さんになり、青年は兵士になるのが怖くなってしまった。気がつけば不死の剣があっても戦で活躍するには少し老いてしまった。しかし彼の逸話はスルタンの耳に入り、スルタンはとても心動かされ、彼に自分の皇子の先生をしてくれとお願いした。
— 苺時雨 (@hanashigure) August 21, 2020
モスクを去るとき、彼はこの魔法の剣と、彼と志を同じくする者達をモスクに残した。想定していたよりよほど立派な鞘を作った。老人の言ったとおり彼の名前は不死のものとなった。っていうお話が伝わるモスクがうちの地元にあるのよ日本の刀を祀る神社に似てるよね、というお話だった。やや違うが好きだ
— 苺時雨 (@hanashigure) August 21, 2020
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みんなの反応
先日、日本語の動物の数え方は死んだ(動物は特に食べた)後に「遺るモノ」で表現すると。そして人間の数につけて表現するのは「一名」。つまり名前を遺すのだと…なんてのを思いだし。
— hhbより (@hhb_yori) August 21, 2020
うんうん(T_T)私の中では人魚姫とともに「なんとかならんかったのか童話」のツートップ😐
— ぽてまま(δ▽δ) (@puppy_The_Pote) August 21, 2020
戦での死を回避してくれるだけでなく、死語も続く名声までおまけで付いてくるのか。すごすぎる…
— rero (@rero_carnelian) August 21, 2020
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単純な大衆娯楽話じゃなくて後味がしみじみ良いお話だなあ
— カイ.発達障害🍜 (@seven84273501) August 21, 2020
つまり青年が『身を削って』誰かを助けようとするのを、装飾が失われる事で剣が肩代わりしてくれたわけですね。なるほど面白い。
— 時任桂司 (@tokitokeji) August 21, 2020
少年の名前も朽ちることなく語り継がれるって話か…面白いッ!!
— teruteru (@SU_teruteru) August 21, 2020
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